こちら、イルカマリンワールドの先輩ガイドさんの
よしえさんと、みとこさん

豊富な知識と、細やかな気配りの
素敵なイルカウォッチングの水先案内人です




原鈑も、昨年は何回か出動させていただきました
その日の、最終便でのことです

陽は西に傾きかけ、やがて空が紅に染まろうかという頃
その当時のイルカたちの群れは、夕方前

二江の沖合から、湯島方面へと移動する
行動パターンが、多かったのですが

その日は、海の様子が何か「ヘン」だったのです
「何かがおかしい・・・?」

腐海を臨み、異変を感じ取ったナウシカか
いつもの森との違いを、瞬時に感じるサンのごとく
原鈑は、船の舳先から海をジッと凝視する

波は穏やかだ、どろんとしたうねりが船を軽く
上下させるだけなのだが、何かが胸に響く

海が騒がしい・・・ こんな感じは初めてだ
イルカたちの動きが、おかしい!?

あきらかに、苦しそうに泳いでいる
一頭のイルカの上に、次から次へと
仲間のイルカが、のしかかっているのです

いじめ!?? 制裁!?
的にされているイルカが、もだえて
身をよじった瞬間、そのお腹から

そのイルカの、尾びれとは
別の尾びれが、出ているのが見えました!

出産!!

「水中出産のイルカたちは、溺死しないよう
尾びれから産まれます」そう何回もお客様に
説明してきたにもかかわらず、実際に見るのは初めてです!

出産半ばで、苦しむ母イルカに
次々に仲間がのしかかる行為

とっさに、フラッシュバックされるシーンがありました
子供たちの、出産に立ち会ったとき
助産師さんが、妻のお腹に全体重をかけ
乗りかかって、分娩の手助けをしたのです

そうか!一分一秒を争うこの時に
仲間が手助けをしているのか!






残念ながら、それから群れを見失ってしまい
決定的瞬間を、見ることはかないませんでした

あの母子も、きっと仲間の手助けのおかげで
こんな風に、仲良く泳いでいるに違いない

そう思いながら、今夜も残業で
車を塗装しております





  


Posted by 原田鈑金塗装  at 00:50Comments(2)ボランティア天草観光自然