人生には、不思議と出会うタイミングが
そこしかない!というように合致するときがあります

それが、人との出会いであったり
その時間の、その場所であったり
ひとつの映画であったり・・・

たったいま、本渡第一映劇で
「くちびるに歌を」という映画を観てきました



くちびるに歌を


原鈑は夏がニガテです

カッパですから当然なのですが
仕事中汗が滝のように流れ水分流出→水分を補給
→冷たいもの飲みすぎ→胃腸が弱る→食欲減退→夏バテ

毎年このサイクルを律儀に履行してしまうのです

お盆前に、仕事の納期が次々に迫り
明日のハイヤも、明後日のイルカのガイドも

お断りしようかと、青息吐息で仕事をしていると
練習人数が少なくて、休めない夜のミニバレーが
今日は人が集まるから、来なくていいよと連絡が

ラッキー!残業できる・・・いや今夜はゆっくり休もう・・・
そんな事を、うつろな頭の中でめぐらしていると

ふと、涼しい映画館で映画を観よう!
そんな思考が、ポンと
ほんと何の脈絡もなく、唐突に出現

習字の練習をするからと、断られるかと思った妻も
行くというので、そそくさと仕事を切り上げ
19時20分開演の、第一映劇のシートに
滑り込んだ





長崎沖の孤島、五島の中学校に
臨時採用として、赴任してきた美人ピアニスト

合唱部の顧問もまかされるものの、生徒にも
そして主人公の先生にも、深い悩みを抱えている者同士

すれ違い、時にぶつかり合いながら
ストーリーは展開していく

不慮の事故や、勝手な事情での突然の別離
自閉症の家族を持つ者のモチベーション

それぞれの葛藤が、混在したまま
感動のラストへと、紡がれていく

こぼれ落ちる涙で、ぜひ心を漂泊してほしい
そんな作品です






義弟の故郷でもある五島へは、一回だけ行ったことがあります
きれいな海は、エメラルドグリーンだといいますが
五島の海は、ほんとに「青い」のです

それも水色のように、明るい青
ブルーの入浴剤を入れたように、恐ろしくきれいでした

そして主題曲の、アンジェラ・アキ 手紙 拝啓15の君へ
今は二十歳の次女が中学生の頃、忘れない授業参観がありました

音楽の授業で、いきなり保護者にも楽譜が配られました
それが、この曲「手紙」だったのです

子供たちが歌い、次に親だけが練習で歌う 
そして最後は親子で合唱をしました

羞恥を越え、声を合わせて奏でた「手紙」は
どんな会話を重ねるより、心を震わせたのです

歌には、力がある
そして、それを歌う私たちにも

明日からまた、まっすぐ生きて行こう
苦くて甘い、今を・・・





  


Posted by 原田鈑金塗装  at 00:16Comments(2)映画日々の出来事