楽園スタイル「巻く」、講師「海月」さん指導のもと
作ってきた、飾り寿司です

さて、皆さんは行きつけの理髪店や
美容室はありますか?

特に女性は、お気に入りの美容室を探して回る
いわゆる「美容室難民」の人が、多いようですが

恥ずかしがり屋で、小心者の原鈑は
なかなか知らない店のドアを、開ける勇気は
わきません

かたらんなブロガーの、かみきり虫さんにも
父と息子の、男子三代でお世話になっておりますが

私が長年お世話になっているのが
亀川にある、ヘアーサロンながたさん

お互いの娘が、クラスメートで仲が良かったのが
ご縁で、それ以来通っております

先日、その中学校時代の先生とお会いしたところ
当時から、頭頂部のさびしい方でしたが

「私は、もう床屋へは行きません
自分で、バリカンを使って横だけ刈ります」

そう悟りを開いた顔と、頭で静かに語っていました




さて、めずらしく予定のない休日
軽く仕事をしてから、髪を切りに
長田さんへ

先客があるので、待合の椅子に座り
視線を落とすと、ちょっと読むにはよさそうな
雑誌が目に入る

パラパラっとページをめくると
神のいたずらか、悪魔の誘いなのか

テレマークを決めた、女子ジャンプの
高梨選手のように、ピタリと
あるページでとまった

袋とじ!!題名は「究極のヘアヌードグラビア」!!
周囲に気づかれないよう、震える指先を
押さえながらページをめくる

ところがである、袋とじは封を切られておらず
袋とじのままではないか!?

店主の怠慢だ!客の髪を切る前に
こっちの紙にも、ハサミを入れといてくれよ~~!!

今までの客の中に、未知の大海を切り開く
コロンブスのような男は、いなかったのか~!

声に出せない、悲痛な叫びをあげる原鈑
やぶりたい!だがこの静かな店内に
ビリビリと、紙をやぶる音が鳴り響いたらどうなる?

大人なお客さんは、瞬時にして(やったな)っと
口元に笑みを浮かべ、背中で原鈑を笑うに違いない

いや、それはいい
だが、お店を手伝っている
美人の奥さんに聞かれたら

PTAの役員までして、今まで築き上げてきた
ダンディな原鈑のイメージが、一瞬にして
瓦解してしまう!それだけは避けたい

やぶるべきか、やぶらざるべきか!
週刊誌を広げ、わなわなと震えていた時

「原田さん!」
おもむろに店主に呼ばれ

「ひっ!?ひゃあい!!」
ひっくり返った声で、返事をする原鈑

「お待たせいたしました」
原鈑の、心で流した涙を
知る由もない店主は、笑みを浮かべ
理髪台へ移動を促す

男子本懐を得ず・・・
週刊誌と、ほんの少しの
スケベ心を、そっとテーブルに置くのだった

世の、小心者の男性同志諸君!
「破るは恥だが、損ではない!!」


  


Posted by 原田鈑金塗装  at 16:00Comments(7)日々の出来事
大気が刃物のように感じる
凍てつく夜

〇ーソンに潜伏させている、諜報部員から
通信を知らせる、LINEのチャイムが鳴った




「だんな、例のブツが入ってますぜ!」
了解のスタンプを、間髪入れず
送り返し、ダウンジャケットを羽織り
夜の街に車を走らせる

深夜のコンビニに、車を停めると
周囲に目配せをしながら、店内へ侵入する

そのブツは、冷凍庫の中
人知れず、積み込まれていた






冬のアイスという地位を、確立した名品
「雪見だいふく」の限定バージョン

その名も、「雪見だいふく 黄金のみたらし」!!
こっそりレジにブツを置くと、高らかに金額を
告げる店員

(隠密行動なのに、やっやめてくれ!)
足早に店を後にし、本部に戻ると
さっそくブツを確認する




見た感じは、雪見だいふくと
なんら変わらないようだが・・・

パッカ~~ンっと、割ってみた
雪見だいふくより、外側のモチが
確かに厚めだ

中のみたらしの餡も、甘すぎず
程よい塩気もあり、まさに冷製の
みたらし団子と言える

そして何より、あっという間に
食べきってしまう、はかなさも

本家の「雪見だいふく」さながらの
食後のさみしさを誘うのだ

(大人になったら、絶対2パック
食べてやる・・・・・・・・!)





郷里の新潟では、みたらし団子ではなく
しょうゆ団子と言っていた

あんも、醤油の味が強く
そんなに甘くなかった

でも、「みたらし」というと
「女たらし」みたいで、へんにウキウキ

女たらしと言えば、英語でプレイボーイ
中学の頃、もてるプレイボーイがいて

そいつは、彼女の大事なところも
みたらしい・・・と噂が立ち

年の離れた兄を持つ、ませた友達の家に
遊びに行ったとき、俺たちも大事なところを
見たい!プレイボーイにはプレイボーイだ!

わけのわからない理屈で、友達が取り出したのは
兄の宝物の雑誌、本場アメリカ版プレイボーイ

「俺たちも、大人の階段を登るんだ!」
高らかに宣誓し、ページをめくる友人

高鳴る胸の鼓動、未知との遭遇!
グラビアの、一点に
全神経を集中させる、若者二人

ところが、とんでもない現実が
大人への高い障壁となって、二人の前に
立ちふさがっていたのだ

大事な部分が、黒いマジックで
塗ってあるではないか!

俺たちは、教科書やノートの大事な部分は
蛍光色のアンダーラインを引くのに

米国人は、大事な部分に
墨を塗るのか~~~!!

ホワィ アメリカン ピーポー‼

いや、それはアメリカ人でなく
到着した空港の、税関の職員
日本人の仕業だったのだ…

しかし、若者の飽くなき探求心は
折れなかった

マジックなら、シンナーで落とせるはず!
そう叫んだ友人は、プラモデルの
塗料用のシンナーを、布に染み込ませ

女体のデリケートゾーンを、ゴシゴシと
こする

するとどうだ、期待を裏切ることなく
悪の象徴である、黒のマジックは
みるみる消えていく

大人への扉が開いた!
栄光の瞬間を、確信したその時

二人の眼に、映ったものは
印刷もとれ、白い紙に戻ったグラビア

大事なところを、神々しいまでに
白く輝かせ、にっこり微笑む
金髪美女


お宝を目前にしながら、目の前の海に
沈めてしまった、海賊のように
無言で立ち尽くす、若人二人

みたらし団子のように
甘酸っぱい想い出が、味覚と共に
口の中に溶けてい…

プレイボーイなあいつは、見たらしい…
  


Posted by 原田鈑金塗装  at 09:46Comments(6)グルメ天草以前のお話