2015年11月15日

落ちて流れる河童猿



これ、わたくしの着用していたツナギです
ほう、オヤジの汁は黒いのかって
そんなわけはありません




猿も木から落ちる、河童の川流れ
原鈑、最近にはない大失敗をしました
いえ、結果的には大失態です




台風発生から、ほぼ3か月近くが過ぎ
被害がひどい車の修理も、あと少しになりました

こちらは軽自動車の天井
小さい小さい傷があり、塗膜を削り
鉄板をだし、サビを除去した後です




車の側面も、ぐるりと傷があり
ほぼ全塗装状態

天井を塗装するときは、脚立を上ったり下りたり
塗っては乾かし、乾かしては塗るを
ベースの色からクリヤーまで、10回近く
繰り返します




原鈑、高いところは
割と好きなんですよ
20代の写真を見てみると
よく過ちを起こさなかったなあ~って
写真がボロボロ出てきました、海の岸壁サスペンス編




親が見たら、卒倒したかもしれません



徳島の小便岩、旅人が度胸試しで
この岩の上から、谷底へオシッコをしたところです

当然、・・・・・・・・・・・・しました(笑)




しかし、魔の刻というものは
突然思いがけず訪れるものなのです

左手に塗装スプレー、右手に下色が完全に消えてるのか
確認するためのライトを持った状態で

さて降りようかと思った瞬間、後ろへ何かに引っ張られるように
真っ逆さまに脚立の上から落ちたのです

反射神経には自信がある自分が、両手がふさがっていたとはいえ
何の受け身も取れず、無防備な後頭部をさらけ出したまま

固いコンクリーに打ち付けられる!
最悪、死をも覚悟した瞬間
塗装室の壁に、頭が当たり
幸いにしてショックは吸収され
背中から床にもんどり落ちました




その結果が、飛散した黒い塗料と
粉々に砕け散ったライト

塗料はツナギの上半身と、顔の左半身を染め
原鈑の顔は、キカイダーかあしゅら男爵です






塗り上げて、完成したはずの車の側面にも
飛沫した塗料が付着しています

突然、わが身に起きた不幸を呪いました
顔の塗料をふき、塗り上げた車の
側面を拭き上げ
何とか元通りにすると、体のチェックです

首は少し痛いかな~程度
右ひじは、しこたま打ちましたが
曲げ伸ばしはできます

すると、えも言われぬ幸福感が
腹の底から湧きあがり、全身を包んだのです





「オレは五体満足で生きてる!
車だって、ちょっとした塗り直しで
元通りになるし、ライトが壊れたぐらいで済んだ」

「きっと仕事が続いて、注意力が緩慢になっているのを
神様が教えて下さったんだ!落ちてよかった~~!」

たまには、「マスク」じゃなく、塗料を被るのもいいもの・・・かな?



  


Posted by 原田鈑金塗装  at 22:06Comments(7)塗装日々の出来事