2016年09月26日

シライ的考察

この夏、違う意味で日本中を熱くしたリオ・オリンピック
体操男子では、「ひねり王子」こと白井選手が
新技、シライ3を披露
見事、男子団体の総合で金メダルに輝きました

ところがこの「ひねる」という行為が、いま車の世界から
消えようとしています

皆さん、運転席のドアを開け車内に身を滑り込ませ
ドアを閉めたら、その次はどうします?

そう国産車なら、ハンドルの右下にキーを差し込み
前側にひねりこみ、セルモーターを回して
エンジンをかけますよね




ところが最近の車は、ハンドルの右下には何もないんです!
仕事柄、不特定多数の車に乗るので
キーをひねろうとした右手が、空を切り
アラ??っと思って、ハンドルの反対側を見ると
赤いボタンが・・・

(これは、ボンドカーでいうシートが上に吹き飛ぶ
緊急脱出装置のボタンでは・・・?)

ドキドキしながら、身を構え
意を決し、そっとボタンを押すと
セルが回る音がして、エンジンがかかりました




ここ何年かで、愛車を購入もしくは買い換えた方なら
あたりまえ、知らない方はナニそれ!?って話です
だけどだんだん世に広まって、ボタン始動が当たり前になって
いくんでしょうねぇ~

たとえばもっと身近なもので、テレビ
チャンネルはずう~っと、ガチャガチャひねって
かえたものです




仲の良い兄弟が、おのおの見たい番組の
チャンネルを取り合って、回し合い
最後にはケンカになるという、日本の微笑ましい
茶の間の風景がありました

ご年配の方は、テレビのリモコンを
いまだに、「チャンネルガチャガチャ!」と
言われる方が少なくありません





こちらは昔もっともポピュラーだった、黒電話
ダイヤルを「回して」いたのです
現代の子供は、かけ方がわからず
ダイヤルの数字の部分を、指で押して
「かからない!」と騒ぎ出す子もいるとか

110番や119番、最短でかけるなら
111や112番なのに、あえて最後は
0や9で、ダイヤルが戻る間に
心を落ち着かせようという、素晴らしい配慮は
プッシュボタンの普及に、見事に押し出されました

こちらは、最近設置されている公衆電話
抗菌仕様に、常時ボタンが光っています

初めて見たときは、いつの間に自分は未来に
タイムスリップしたのか、疑ったくらいです




世の中の流れが、ひねる行為から離れているのに
白井君はエライ!!っと書いている記事を
後ろから見ていた、妻が

「最近の記事は、ひねりがないんじゃないの?」と
厳しいご指摘

「性格はひねくれてるのになあ~」っと追い打ちをかけます
新技、シライ3はH難度

「H」までは望みませんが、脂肪をひねり出して
妻のお胸を、「F」くらいにできないかな~




  


Posted by 原田鈑金塗装  at 09:46Comments(4)雑記