2016年06月11日

笹の葉サ~ラサラ

ゲンジホタルが、淡い光跡を残しながら乱舞し
夜枕に、ホトトギスの声が届く

梅木にヒラヒラと、ウメエダシャクの親が集い
しょうぶ祭りで、多様な品々を前に買い物を楽しむ
そんな季節になりましたね





こちらは妻が買ってきてくれた
植田食品さんの、ささだんご

もっちもちのもちが、もっちりとしたもち肌で
程よい甘さのあんを包んだ、その愛くるしいたたずまい

口元に運ぶと、爽やかな笹の葉の香りが
ぷーんと鼻腔をくすぐります




このきれいな笹の葉で、金婚を迎えた義父母→コチラ
また一戦はじめました

「今日は誕生日のお祝いに、焼き肉に連れてってやる!
たまにはイノシシ以外の肉を食わせてやるぞ!!」

イノシシが罠にかかるたびに、父に声がかかる原田家では
肉と言えば、イノシシ肉が食卓に上るのです

義父母のおごりで、はじめて焼肉なべしまさんへ
サラダバーも多種、新鮮!お肉もおいしかったのですが
お肉の器に、飾りつけで敷かれていたのが
このきれいな笹の葉

義父「この笹の葉、どもこもきれいかけん
(すごくきれいだから)プラスチックの
作り物ばいね」

たしかに、あまりにきれいすぎる
葉っぱに、そう思うのは不思議ではありません

義母「なんの、本物よ!匂いばかずんでん
(匂いを嗅いでご覧)笹の匂いのするけん」

義父の鼻先に持ってきて、匂いをかがせようとする義母
確かに笹の葉の香りがするのですが
匂いを嗅ごうともしない義父

義父「人工的に匂いはつけられっと!」
典型的な肥後もっこす、一度言ったら
引きません

すると義母、葉っぱをたてに引き裂いて見せ
「ほら!プラスチックがこがん裂けるか?」と言いながら
これでもかっとばかりに、どんどん裂いて見せます

義父「うんにゃ!タレの袋の切り口のごて
きれいに裂ける様にしてあっと!」
葉が裂けても、口が裂けても、うんとは言わない義父

言ってることはわかりますが
だいぶん苦しい言い訳になってきました

自分の主張を、認めない義父に
義母がとった次なる手は!?
なんと葉っぱを、網で焼き始めました!

その焦がれるさまは、まさに葉っぱ
義母の発想に、原鈑、脱帽です

義母「プラスチックなら、熱で縮むどが?ホレ!ホレ!!」
勝ち誇ったように、笹の葉を燃やし続ける義母

文字通り、火を見るより明らかに
義父の形勢は不利です

それでも人工物と言い張る義父に
ついに店員さんを呼んで聞く羽目に

「この笹の葉は、本物ね?」
中央の網で、笹の葉をあぶっている
不可思議な客の質問に、店員さんは
「はあ?」っとキョトン顔

そんなことぁ~接客マニュアルにねえよとも言えず
「聞いてまいります」とお店の厨房へ

神妙な面持ちで帰ってきた店員さんの口からは
「一枚一枚、真空パックされている本物でございます」と
予想通りの、回答がありました

笹の葉は、サラサラゆくよと
普通の夫婦は、サラッと流せることも
このお二人にかかると、ここまで一大イベントに
発展するから、楽しいです(笑)

現場から、原鈑が枝葉をつけずに
お送りしました~~









  


Posted by 原田鈑金塗装  at 10:16Comments(4)家族日々の出来事

2014年06月19日

雑・刻・毎

家の近くの地面を凝視、梅雨時の晴れ間にせわしく働く
アリを見ながら、原鈑思わず熱唱いたしました

「アリの~♪ままのぉ~~♪ 姿みせるのよ~~♪」
「アリの~♪ままのぉ~~♪ じぶん~に~ なぁる~のぉ~~♪」

新作ディズニーアニメ 「穴と土の女王」

その原鈑の姿を見ていた従妹の4歳の子
リアクションに困り、苦笑していました・・・・・(ーー;)



撮りためていた画像は、ネタとしての鮮度を失ってしまい
すっかり時の流れにおいて行かれました

やはり、ちょこちょこっと書いた記事でも
アップするべきなんでしょうね~


アマリリス

工場の片隅に、鮮やかなアマリリス
その名は、ギリシャ神話の羊飼いからきているとか

今の時期、耳に頻繁に届くのは
ホトトギスの声、子育てをせず
托卵させる彼らは
ウグイスの巣を狙っているのでしょうか

過去記事参照 夜声八町



今頃、盛んに梅や桜の木のまわりを
少し弱々しい羽ばたきで、ひらひら飛んでいます
過去記事 ウメエダシャク

幼虫は一度見たら、忘れられないほどのどぎついカラーリングと
シャクトリムシ特有の動きをします

その姿を見たくない方は、今のうちに処置をしておいた方がいいですよ




朝が来たかと思えば、もう日が暮れて
年が明けたかと思えば、もう夏の扉が開いています

かすかに残る、親の手のぬくもりを
我が子に伝えることが出来たのかな~

そんな事を、ふと考えたら
はや 50歳・・・

紫陽花の花の色の移ろいのごとく
時はとどまることなく、流れてゆきます

何もしなければ忘れてしまう、何気ない日々を
そのつど胸と、ブログに刻み

自分の記憶、そして記録に残して行こう
そんな事を思った 雑・刻・毎 でした







  


Posted by 原田鈑金塗装  at 16:25Comments(4)日々の出来事自然昆虫雑記

2013年06月09日

八千八声

何の前触れもなく、深い眠りから解き放たれて
目が覚めたのは、漆黒の闇・・・

まがまがしいまでの黒々とした空間に
目を開いていないのではないかと、カン違いするほどだった

携帯は、深夜を表示していた
やれやれ、とんだ時間に睡魔から放り出されたもんだ

とその時だ!深夜の闇を切り裂く
獣の大絶叫!それが頭の上を鳴きながら通過して行ったのである

激しく上昇した心拍音を抑えつつ、男はつぶやいた
「ホトトギスか・・・」


鳴き声


幼子の頃、夜遅くまで起きていると
親御さんに、なんて言われましたか?

本町のかんじゃま(表記は梶山・・・なぜ発音はかんじゃま?)出身の義母は
「あもんじょ」が来るぞ!とか「よごえはっちょう」が来るぞ~っと
子供たちに言っておりました

最近になって、「よごえはっちょう」は
夜の話し声は、八町先まで聞こえる「夜声八町」から
来ているのだと知りましたが
ホトトギスの夜泣きは、まさに子供にとっては
妖怪の叫びに聞こえたかもしれません


カッコウの仲間で、ウグイスと共に
初音として、その初鳴きを古来より愛でられていました

自分で子育てをせず、ウグイスなどの他の鳥の巣に
自分の卵を産み付け、育てさせる
いわゆる「托卵」する鳥のため
他の鳥より少し遅れて、インドや中国南部から
渡ってきます

《遠野物語》より
姉妹がいました。
ある日、姉が芋を焼き、まわりの堅いところは自分が食べ
中の柔らかい部分を妹に食べさせました。
しかし妹は、姉がさきにおいしいところを食べたと思
、姉を包丁で殺してしまいました。姉はカッコウになり
「ガンコ、ガンコ(堅いという方言)」と鳴いて飛び去りました。

妹は自分の誤ちを知って後悔し、ホトトギスになり
「包丁欠けた 包丁欠けた」と鳴いています。

姉殺しの報いで、一日八千八回
血が出るまで、大声で泣かなければいけず
自分の子供も、育てたらいけないのだとか・・・

盛岡の一地方では、いまもホトトギスのことを
「包丁かけ」と呼んでいるとか。

ちなみに義母は、「たっちゃん炊けたか?」と
鳴いていると教えられたそうです

その土地、その土地で
民話も、鳴き方も違うようです

あなたのお住まいや、故郷ではどうでしたか?

ちなみに原鈑は、夜寝ないと
「山から、やまんばが来るぞ!」と言われました
そんな事を言って寝かせるから
夜中にトイレに行くたびに、子供から
「一緒について来て!」と起こされちゃうんですよね

成長ホルモンが出る時間帯に
子供を眠りにつかせたいなら、お化けや妖怪が来ると
おどして、眠りにつかせるより

「魔法の馬車に乗り遅れるよ」とか
「素敵な夢が見れなくなるよ」などと
楽しい気分にさせるような、言葉かけがいいらしいですよ






  


Posted by 原田鈑金塗装  at 20:52Comments(9)自然