2017年04月28日
よかよかプロジェクト Vol3
日曜日の事です
原鈑「あ~ブルーインパルス、見たかったなあ~
晴れ渡った空に、編隊飛行が描いたシュプール
最高だろうな~」
妻「何言ってんだい!時間ないのに絵まで入れるって
調子こいて請けるから、日曜日まで仕事せにゃんたい
変態・非行の妄想でも、頭の中に描いてろ!」

画像はMONさんの同級生からいただきました
車の右側に、テープを入れます
石鯛のシマシマ?いいえ、こんなイメージです

海中にさす、太陽の射光です
だいたいのポジションを、バランスを見ながら決めます
車の上の方は、強い光なので
輪郭がはっきり出るように、きっちりマスキング
下に行くほど、光は弱く薄くなっていきますので
ガイドラインだけを残し、長めの段ボールをあてて
光の輪郭をぼかしていきます
「おお~~!光に満ち溢れておるわ~」
妻にドヤ顔で、見せると
贈られると思った、賛辞の言葉ではなく
惨事の結果でした
「なんじゃこりゃ~~!!」
原鈑の仕事を、大笑いする妻
「これじゃただの縞模様だろ!
これだからセンスのない奴は・・・」
原鈑の手から、スプレーガンを奪うと
手直しを始めました・・・
いや、これからオリがやろうと思ったのに・・・
「ヨコシマな考えの人間には
タテシマは、無理なんだよ!」
上から妻は、太陽光線と
刺すような言葉を、浴びせてきます
その勢いのままに、お魚さんを
描き始めます
酒の肴を増やすのは、大好きな妻が
今は海の魚を増やしています(笑)
一番口径の小さい、ハンドピースガンで
影を入れていきます
陰影をつけると、立体感がグッと出てきますね
「ええ~~い、数が多すぎる!
あとはやれ!」
「ははっ!ありがたき幸せにござりまする~~」
妻から、うやうやしくガンを受け取り
影に徹する夫が、影を入れていきます
ホントだ、数が多すぎる・・・
書いているうちに、魚がアシカや
イルカっぽくなってくるではないか
「わが名はアシカ、そなた達はイルカの神か?」
青魚よこせ、健康のため・・・青魚喰う」
原鈑が妄想にふけり、にやにやしていると
背後から「だまれ!小僧!!」
モロから、いえMON(妻)からガンを取り上げられる原鈑
はい、絵としてのバランスを取るため
青魚も、たくさん入れましょう
車の前の方に行くほど、青く小さく薄くです
妻に言われれば言われるほど、原鈑の存在感は
小さく薄くなっていきます
妻がペイントした後、チェックした私は
ニヤリとし、勝ち誇ったように言い放ちました
「君の青は、破たんしている!!
光の中に、太陽が当たってない青い魚がいるし
遠くにいるはずの小さい魚が、濃すぎるではないか!」
妻がゆっくりとこちらを向き
ギロっとこちらをにらむと
「今から白入れるとこ・・・」
絶対に非を認めない妻
白が入っていく魚とは対照的に
原鈑の顔は、みるみる青に変わっていく・・・

空と海とで、青と白のシュプールが踊る・・・
