私たち、車の塗装の仕事に携わる者は
多種多様に塗り分けられた、車に合わせて
100種類を超す、原色を混ぜ合わせる
いわゆる「調色」という作業をして、修理をする車に合わせて
塗料を作ります



こちらが、塗料屋さんから購入する「原色」です
「絵の具セット」の絵の具、とたとえれば
ピンとくるでしょうか

ボタンを押すと、中身を混ぜてくれる
ミキシングマシーンに。セットしてあります

この原色を、塗装する車に合わせて
調合することを、「調色」といいます



原色を表すものが、3つあります
明度、彩度、色相です

明度・・・・その色の明るさです、最高が真っ白で最低が真っ黒
彩度・・・・これが一番ピンと来ないかもしれませんが、澄んだ色と
      濁った色を表します
      冴えわたった秋の空は、彩度が高く
      かすんだ空は、彩度が低いという事です

色相・・・・これは色の違いです同じ赤でも、紫に近い赤と
      オレンジに近い赤は、色相が違うと表現します



同じ黒でも、原色が3種類もあるんですよ
真ん中の、黒の原色だけ見ると違いが分かりませんが
左側、白に混ぜた場合と、右側
メタリックに混ぜた場合を見ると
明らかに違いますね、一番上が黄色っぽく
下に行くほど、青っぽい黒です



原鈑、27歳でこの仕事を始めたのですが
その頃、チンチングブラックがなくなりそうだったので
塗料屋さんに電話をしました

原鈑、「チンチングブラック、1缶お願いします」
と注文すると、電話で応対してくれた
塗料屋のお姉さん、なんと答えたと思います?

「はい、チンブラですね!」
真昼間の明るいうちから、おおらかに答えてくれました

あまりにも突然の事で、原鈑
次の言葉が出て来ません

「あれ?チンブラですよね!」
たたみかけるように、チンブラを連呼するお姉さん
とても、うら若き乙女の口から
こぼれてくる言葉とは思えません

この業界用語では、チンチングブラック
略して、チンブラというのか・・・

原鈑、股間を押えながら
「はい、チンブラお願いします・・・」
ちょっとはにかみながら答えた、工場の午後3時でした




アロマカフェCooさんで、カラーセラピー
受けたくなるような、超ショック(調色)な
出来事でした・・・・


  


Posted by 原田鈑金塗装  at 22:24Comments(8)塗装